無職女、人生初のサンリオピューロランドにぼっちで突撃する

 突然ですが皆さんは「サンリオピューロランド」というテーマパークに行ったことがありますか?
 私は関西から上京してきて1年が経ちますが、いまだに行ったことがありません。これまでの人生でなかなか行くタイミングがなかったんですよね。いや、正直言って今まで一度も「よし、ピューロランドへ行こう」と思いたった試しがありません。某ディ◯ニーランドやU◯Jに行くためなら遠征することも厭わなかったくせに、です。

 なぜ23年間生きてきて、これほどまでに「よし、ピューロランドに行こう」と思わなかったのか?????あまりに不自然、かつ理不尽ではないだろうか????????


……その答えはずばり、サンリオにあんま興味ないから。
あと立地がビミョーだから

 要するに「ピューロランドに行きたい!」と思う熱量が足りなかったんですよね・・・

 そんなわけで今回は、人生初のサンリオピューロランドに行ってこようと思います!ちなみに一緒に行くお友達がいないので、案の定ぼっちで。
 「サンリオに興味のない女が、いきなりピューロランドにぼっちで放り出されるとどうなるのか?」ということにも注目して読んでみてください。それではどうそ。

最寄駅に着いた

 京王多摩センター駅の改札階に降りてみると、さっそくいるではないか!ポムポムプリンが。車掌さんの格好をしていてなんとも愛らしい。

 改札を抜けるとさらにサンリオの主要キャラたちがお出迎え。これは今からテーマパークに行くんだ、という実感が湧いてくる!モチベ上がるね〜

 こうして見ると、サンリオに興味がない私のような女でも「あ、マイメロだ!」「ポムポムプリンだ!」とサラッと名前が言えてしまうキャラクターがこれだけいるというのは、実はすごいことなのかもしれない。


 駅からピューロランドまでは徒歩6,7分ほど。迷子にならないよう、フリフリの服をお召しになった、どっからどう見てもこれからピューロランドに行くんだろうなぁという女性の群れの後ろをピッタリついて歩いていく。

 道中、大手銀行が3軒並んでいるのを発見。これからピューロランドへ行くサンリオヲタクにしっかり課金させる気満々で、なんだかすがすがしい光景だった。

ピューロランド到着

 着いた、ここが「サンリオピューロランド」だ。パステルカラー全開でメルヘンな雰囲気がすごい。まさに私のイメージするサンリオの世界観そのものだ。

 この日は14時〜入場可能なチケット「アフタヌーンパスポート」をネットで事前購入していたのだが、5分前のちょうどいい時間に着くことができた。入場待機列に並ぶ。
 ちなみにピューロランドの閉園時間は17時と、某ディ◯ニーランドなどと比べるとかなり早い。ということは、遊ぶことができる時間は3時間しかないというわけだ。気がぬけない。

 14時になり、ついに入場。エントランスではでっかいキティちゃんが鎮座している。
 中は人で溢れかえっていて、ほとんどが女性客だ。予想はしていたが今のところ1人で来ている人も確認できない。…気持ちをつよく持とう。

 ちなみにこの日は怪しい空模様だったのだが、サンリオピューロランドは完全なる屋内施設なので天候の心配はご無用。

 さぁ、まずどこへ行くかだが、私は「入ったらまずここへ行く!」と決めていた、とある場所へいち目散に向かった——

飯だ、飯。
やはり腹が減っては戦はできない

「ばーべきゅー気分♪ ローストビーフ丼」 /1,350円(税込)

 注文したのは、人気キャラ「ぐでたま」をあしらったローストビーフ丼。
「外で肉焼いて楽しい?」というぐでたまのセリフが添えられ、なんともシュールな一品だ。

ふーん、生意気じゃん……

そんなオマエには

こうして、

こうだ。

 見た目は少々アレだが、卵がローストビーフにとろっと絡まって、美味しい。


……ぐでたまに煽られるのはちょっとムカつくけれど、卵をグチョグチョに崩すことで鬱憤をはらすことができる。もしかするとこの“儚さ”がぐでたまの魅力なのかもしれない。

 ちなみに、食事にありつくまでにはおよそ1時間かかった。予想以上に激混みだったのだ。平日だからとナメていたが、夏休み中のピューロランドを侮ってはいけない。
 食べ終える頃には空き始めていたので、行く時間帯さえ気をつければ待つこともなさそうだ。15:30〜が狙い目だろう。

 ローストビーフ丼がくるまでの間はヒマだったので、注文すると付いてくる“おまけ”を開封することにした。銀紙に包まれているが、何が入っているかは知らない。

え・・白紙・・・?

 と思ったら台紙だった。ちゃんと中に“ブツ”は入っている。形的におそらく栞(しおり)だろうか。
 1番下の段には「夏ぴゅーろ 2022」と記載されているので、本日のぼっちピューロの思い出は、本を読むたびに鮮明に蘇ることだろう。

施設内をウロつく

 ……食事を終えると、閉園までなんだかんだで残すところあと1時間半になっていた。このままではディズニーに食事だけしに来た人、ならぬ「ピューロに食事だけしに来た人」になってしまう。あれは近場に住んでいて、かつ行き慣れた人種にしか許されない大人の楽しみ方であり、私のようなピューロランド初心者にはまだ早い。

 ここからはサクサク行こう。

 1,2階エリアへやってきたのだが、(言い忘れていたがさっきまでいたのは3,4階エリア)
洞窟のように道が入り組んでいて、どこかどこだかさっぱりわからない。

 ……迷子になった。

 念のため言っておくが私は決して方向音痴ではない。地図も読める。そのくらいピューロランドの構造はむつかしいのだ。探索のやりがいがあるとも言えるが、初心者&アフタヌーンパスの人間にとっては鬼門なので注意が必要。

 マズいなぁと思いながらも、とりあえず歩き続けてみる。歩いていればそのうち面白そうなアトラクションに出くわすだろう、そう思ったからだ。

 ゲームコーナーはサンリオキャラ一色。かわいいね〜

ん…?なんか見覚えのあるものが……


 あッッッッッ!!!
 どのゲーセンにも必ずと言っていいほどある、「ハロ〜キッティ〜♪ 出来たての、ポップコーンはいかが?」で、お馴染みのやつだ!!!!!

 「ここまで来てコレ買うヤツいるのか?」と思ったが、意外といた。まぁ匂いに釣られてしまう気持ちはわかる…

 その後、「目的地を決めないと一生どこにも辿り着かない」という当たり前のことに気づき、3人のスタッフさんに道を尋ねながらやっとの思いでたどり着いたアトラクションがこちら、

 サンリオキャラと会って一緒に写真を撮ることができるアトラクション、その名も「キャラグリレジデンス」
 テーマパークに来たからには、やっぱキャラクターに会っておきたいよね!というわけで、事前に時間指定の整理券を発行する必要があるらしいので行ってみる。

 ちなみに会えるキャラクターは日替わりで変動するらしく、この日の選抜はシナモン・ポムポムプリン・クロミ・ポチャッコ・バッドばつ丸の5人。ビジュアルの好みで選んだのは……

 バッドばつ丸くん!ムッとしていて媚びてない感じが逆に惹かれた。

 グリーティングまでは少し時間があったので、たまたまやっていたシナモロールのショーを観た。

 ……シナモン、とにかく声が可愛い。ちょっと引いちゃうほど可愛い。なんだこの守ってあげたくなる美声は・・・?

 ちなみに衝撃の事実なのだが、シナモンは男の子らしい。女の子かと思ってた
 特別好き!ってわけではないものの、小さいころ勉強机に敷くシートはシナモロールの絵柄だったくらいにはシナモンと共に育ってきたはずの私が、シナモンの性別を誤認していたらしい。なんという悲劇……。

 会場にはプロジェクションマッピング?的なものが映し出されて、とっても幻想的だったよ・・・シナモンの透き通った声を聞きながら眺めていると、思わずぼんやりしてくる。


「あぁ、感じる…………私の中にある汚い部分がみるみる浄化されていくのを……」








 っっっっぶね、グリーティング行かなきゃ

 整理券の時間ギリギリに駆け込むと、スタッフさんにスムーズに奥へと案内された。

 ちなみにシナモン、クロミなどは20人ほどの列ができているのに比べ、バッドばつ丸くんは1,2人しか並んでいなかった。ものすごい格差だ…
 ——心の準備をするヒマもなく、すぐに順番がまわってくる。

スタッフ  :「写真お手伝いしましょうか?」
赤坂ぽ子ス :「お、お願いしていいですか…?」
スタッフ :「もちろんです!」


 〜以下、スタッフさんが撮ってくれた写真に心の声を添えてお送りいたします〜


うわ〜〜ばつ丸くんだ、カワイイ・・・

「誰だコイツ?」ってされた、カワイイ・・・

てかその頭なに?カワイイ・・・

向こうからポーズ提案してくれた癖にサボってやがる、カワイイ・・・

やっぱりやってくれない、カワイイ・・・

やってくれた…!と思ったら対角になってる、そこがまたカワイイ・・・

結論=鬼カワイイ。

 いやぁ〜可愛かった。初めてなのにすごいヲタクみたいな挙動になっちゃった。後ろでポーズサボられてるの気づいてなくて、後からスタッフさんに撮ってもらった写真確認して初めて気づいたよねぇ。バイバイした後でニヤニヤさせてくるなんてズルくないか!?!?!?私、ヤクルトスワローズの「つば九郎」はじめ、こういう天邪鬼キャラにめっぽう弱いんだよ!!いやぁ、一気にテンションが上がった!!!勇気を出してグリーティングに行ってよかった!!!!!(長文)




その後






「双子コーデ♪ イカリングカレー」/1,450円(税込)


 気持ちを落ち着かせるために一旦カレーを挟み、

 
 ふたたび推しに会いにいき、


 
 帰り際にヲタクの証、“推しのグッズ”なるものをゲットし、しっかり推しに貢いできた私はとてもご満悦な表情で帰路に着いたのであった——


(ちなみに2度目の訪問で「また来たよー!」と言うと棒立ちかまされました。いや塩対応たまらんな〜〜〜!きっとこの塩対応こそがばつ丸くん流の友情の証に違いない!そう思いたい!!)

まとめ

 初めてのサンリオピューロランド、思った以上に楽しかったです。最初こそ心細い気持ちはありましたが、慣れてくると案外ぼっちでもイケましたね。
 ただ乗り物系のアトラクションについてはぼっちだとハードルが高い気がしたので、食事したり、ショーやグリーティングだけなら比較的1人でも楽しみやすいかなと。(あと混雑していると、ぼっちでいることがあまり目立ちません!!)

 何にせよ、今日の収穫は紛れもなくばつ丸くんの可愛さに気づけたこと、これ一択でしょう。
 こんなに天邪鬼で愛らしくて、何よりサンリオに無関心だった女を虜にするほどの魅力を持ち合わせたばつ丸くん。グリーティング列があんなに過疎だなんて、いまだに信じられない・・・

 ぜひみんな、ばつ丸くんの塩対応を食らいに行ってみてください!!!!!

 それでは。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です