千駄ヶ谷駅を歩いた

ルール説明

※より企画っぽくなるようにルールを設けていますが読んでも読まなくてもその後にあまり影響しません


①「降りたことのない駅」で降りる
② 地図を見ない
③ お金を使わない(なるべく)



こんだけ。知らない駅をフラフラするだけの旅、それではどうぞ。


駅に着いた

今回はJR総武線にて、『千駄ヶ谷』(せんだがや)にやってきた。

関西から出てきておよそ1年半、東京の人間ならそろそろ備わってくるはずの“土地勘”がいまだに欠如しているため、千駄ヶ谷がどんなところなのか皆目検討がつかない。そもそも総武線に乗ったのも初めて。助けて。

……ホームに降りると、さっそく奥に木々がたくさん生い茂っているのが見える。連日スマホとPCでショボショボの目ん玉にはやさすぃのでありがたい。

さあて、改札階に降りるか………ってあれ?

この模様……シュリケン?紅葉?もしくはお星さま…?いや違う!これ、スターミーだ!スターミーがいっぱいいるんだ!!

……野生のスターミーに遭遇するも、急いでいるためここは泣く泣く『にげる』を選択。改札へ向かう。ちなみに千駄ヶ谷の改札階は途中、天井がバリ低いので注意が必要だ。

改札にやってきた。見落としていなければ出口はここひとつ。毎度「どこから出よう〜」などと優柔不断を発動させる“アレ”も今回はないので助かる。

さて、改札を出て待ち受けている景色はいかに……


まずは右。ほほーん。

そして左。ほほー…………えっ?





えっ?



東京体育館だった

駅前で存在感を放っていたのは、『東京体育館』だった。

ちなみにこの写真を撮ったときの私は「国立競技場かな…?」と思い、なぜかその少ない知識量で事実確認をサボタージュしたため、家に帰るまでずっと『国立競技場』だと思い込んでいた。アホアホだ。

そうとも知らず「国立競技場ってなんか有名っぽいし見れてラッキ〜」と呑気にイチョウ並木を進んでいく私。

……するとY字路にたどり着いたのだが、

道路標示がちょっと複雑そうで、ペーパードライバーのわたしがここを車で通ろうものならテンパった挙句1周して来た道に戻っていくに違いないと確信した。

その後も歩いていると、竹をスパッと切ったみたいな「消化器入れ」があった。断面部分に文房具売り場の試し書きコーナーばりの落書きが集中していておもしろい。

ふと見上げた先にも気になったものがあった。

…これだ。カタカタで「ク ロ」にも見えるし、「矢じるし↗︎」と「正方形◻︎」にも見える。

このダイニングメッセージみたいな模様に果たして何人の人間が気づいているのだろうと思うと、ちょっとトクした気分になれる。

……千駄ヶ谷の知られざる秘密を目にしてしまった私は、なるべく平静をおそようことに徹し、また歩き始めた。すると

池尻大橋で見た『看板の輪郭』の、

『ハマっているバージョン』を見つけた。

……ぬわあああああああ!!!!やった!!!!!!

何駅か無職さんぽをしていると、たまにこういう伏線回収イベントが起こるから楽しい。頭ん中の点と点がつながって線になっていく感じ、たまんね〜


登山することに

脈略がなさすぎて申し訳ないが、マジで登った。

…………これに。

なんと神社の中に、小高い丘を「山」に見立てて、登山気分で楽しく参拝ができるという趣向が凝らされたスポットを見つけた。その名も『富士塚』だ。

さっそく登ってみたのだが、ホンモノの山みたいに何合目か教えてくれるので、地味にモチベーションが上がる。

ちなみに登っている大人はわたし1人で、あとは遊んでいる子供たちばかり。完全に小学生のアスレチックと化していた。クソ〜〜〜〜ッ、そんなん絶対楽しいに決まってるだろ

……小学生たちの哀れむような視線に晒されつつ、雨上がりで滑りやすい岩山を登り続けることおよそ180秒、ついに山頂に着いた。

山頂では「甘酒」がお供えされていて、独特の甘い匂いがプーンと漂ってくる。……酒、飲みた〜。


神社の周辺を散策

さて、わたしの煩悩にまみれた脳ん中が露呈したところで、今度は神社の周辺をウロついてみる。

昔ながらのたばこ屋さんを見つけた。「123種類」というエグすぎる品数に、専門店の気概を感じずにはいられない。

学生時代に某コンビニでバイトしていたことがあるが、ただでさえ数十種のたばこを覚えることがムリゲーだったのにこの店ときたら頭が上がらない。いや、上げたいとも思わない



……また、この辺りでは「一風変わったデザインのもの」が多く目についた。


例えばこれ、なんてことのないコンクリの地面だが、タイルのように組み合わせ次第でさまざまな柄に変わる使用になっている。粋なことしやがるぜコンニャロ〜〜〜〜。

……また、この段差プレートなんて端っこの部分がもう貝殻そのものだ。おそらくAmazonかどこかで『段差プレート〜マーメイドver〜』と名付けて販売されていると思うので探してみてほしい

さて、この写真に隠れた「そそられポイント」がわかる猛者はいるだろうか?

………正解はここ。あろうことか、配線が壁と一緒くたにペンキで塗り潰されているのである。

狙ってこうなったのか配線を避けて塗るのが面倒だったのかはわからないが、結果として芸術的になっちゃっているのはツラいけど否めない

他にも、蛇みたいなデザインの柵や、

可愛すぎるポスト、

「四角いマンホール」とそれを囲む「黄色線」というレアもの同士のコラボなど。どれも私の“ツボ”を熟知しているかのようなものばかりで、早くも千駄ヶ谷という街に魅了されつつあった。


ヤバい建物を発見した

住宅街を歩いていると、ヤバい建物を見つけてしまった。念のため言うがここでの「ヤバい」は良い意味での「ヤバい」だ。

何がどうヤバいのかを端的に言い表すと、


ツタがパネェ

……いやどうなってんねん。ここまで放置されるともう芸術というか、マニアの間で観光地と化されてもおかしくないくらいの代物だ。


さらに遠慮することを知らないツタは、隣のマンションにまで侵食している。………マジデドユコト?

もしかすると私は今、とんでもなくクレイジーでアンビリーバブルでそれでいてインクレディブルでリバーシブルなものと対峙しているのかもしれない。そうでも思わないとこの状況を呑み込めそうにない


しかもおいおい、ちょっと待ってくれ…

のエゲツない量の「配管」はなんだ?????????(※褒めてる)

隣のマンションもヤバいなんて聞いてない。そもそも色んな街で配管を見てきたが、これは群を抜いてヤバい。ヤバいしか言ってなくてヤバい。



……ちなみに今更かもしれないが、散歩における「マニアックぶり」が最近いよいよ加速している気がしてならない。なにもこれは配管に限らず、建築も、階段も、標識も、換気扇も、街に点在するあらゆるモノに目が無さすぎる。まるで「幼児のなぜなぜ期」並みの好奇心だ。

読者の皆さん、私がマニアックな方向へ脱線しすぎているときには、どうか正しい道へとやさしく導いてやってください





……っておいおい、こんなところにレア度SSR級の『グラデーション三角コーン』あるやんけグフグフ


大通りに出てきた

インパクト大な裏路地から一変、大通りに出てきた。ほんとにおなじ街か?

大通りの車道には、まるで矢を繋ぎ足したような模様の標示が描かれていた。こんな絵を描いておいて矢のように速く走ろうものなら即お縄に掛かるのだから、人生ってまるでむずかしい。

また、「ウツボの柄」みたいなマンションが気になったので近くまで見に行ってみると、

予想以上に窓だらけでビビった。大量の視線を浴びているようでゾクゾクする…


やはり小道に引き返そうと思ったところ、目に飛び込んできたのは一際異彩を放つセブンイレブン。築年数の古そうなアパートにとてつもなくフィットしている。

………良い。めちゃめちゃ良い。


…さて、再び小道に入ると、これまたそそられるマンションを見つけた。

私「おいこれ…スーパーマリオ64のステージ入り口か?

飛び込んだらゆらゆら波を立てて入れそうな、マリオの世界に行けちゃいそうな、そんな妄想をしてしまう。


また、そのすぐ向かいには小さな階段があった。「また階段か、もう飽きたよ…」と思ったそこのアナタ、これはただの階段ではない。

見る角度を変えると……

あ〜ら不思議、ナナメっているのである。

住宅街でまさかトリックアートに遭遇するとは思いもよらなかった。

その後も歩き続けると、奥になにやら「大きな建物」が顔を覗かせている。なんだアレ…?


国立競技場だった

大きな建物の正体は、国立競技場だった。

冒頭に見た建物を国立競技場だと思い込んでいたわたしは、「そういえば国立競技場ってこんなんだったよな」とナチュラルに自分の意見をすり替えることでなんとか冷静さを保った。

その後、『猫院』というあまりにもざっくりとした看板を尻目に歩いていると、

……!?

……!?


またしてもドームに遭遇してしまった。


てっきりこの世には「ドームというドームは半径5km以内に複数個建ててはならない」という暗黙のルールが存在すると思っていたので、こんなにも規模のデカい建物が、こんなにも近距離に、しかも計4つも乱立しているという状況はなかなかにイカれている。東京の人間はこれを当たり前だと思っているのだろうか。だとしたら贅沢な話だ。もっと自分の置かれている環境に感謝した方がいい。あと地方出身者を代表して一言言わせてもらうならばアレだ、






















さむいので今日は終わります。
千駄ヶ谷、面白いのでぜひ行ってみてください。


おまけ:「いったんもめん」


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