皆さんは「サブウェイ」に行ったことがあるだろうか。私は恥ずかしながら23年間生きてきて、一度も行ったことがない。
昔からフードコートでよく見かけるサンドイッチの有名チェーンということは認識していたが、気づけばフードコートへ行くことも減るような年齢になってしまい、薄々「このまま私とサブウェイは互いに交わることのない運命を辿るのだろうな…」と悟り始めていた。
が、そんなときサブウェイにまつわるある「噂」を耳にした。それが

「サブウェイの注文ムズすぎ問題」
…そうなんです。実際にググってみるとネットでは「注文が複雑」「初心者には難易度が高い」と囁かれており、どうやらこれはかなり有名な話のよう。全然知らなかったよ……
………そうと聞けばジッとしていられない。せっかくならサブウェイに行ったことのない人間を代表して、その「真相」を突き止めてみようではないか。
「サブウェイ」と「サブウェイに行ったことない人たち」とを繋ぐ架け橋になるべく、わたしは足早に近場のサブウェイに向かったのであった——
▼ やってきました初サブウェイ!

というわけで人生初サブウェイにやってきました。休日だからか既に4人ほどお客さんが並んでいる。さすが人気が安定しているな……

店舗前にはメニュー表が用意されていた。どれにしようかな〜と思いしばらく眺めていたが、そもそも注文ルールを知らない初心者が悩んだとてまるで意味がないことに気づいた。
……ここは華麗にスルーさせていただき、丸腰で注文レーンへ並ぶことに。ときにはこういう思いきりも必要だ。

サンドウィッチに挟むであろう「具材」がショーケース越しに見えた。これはテンションが上がる。でもって注文が難しそうで震える。
——とその時、前方から会話が聞こえてきた。
客 「〇〇の△△で野菜全部入り、〜〜ソースで。」
店員 「かしこかしこまりましたかしこ〜」
店員のセリフはちょっと適当だが、客の方は確かにそう言った。……そう、わたしの前にいる客はサブウェイの注文を難なくクリアしていたのである。
踏んできた場数が違う…プロだ…と感心すると同時に、これを手本にすればわたしもイケる気がしてきた。初心者を簡単に寄せ付けないサブウェイだからこそ、経験値の高い他の客をロールモデルにしてしまえばこっちのものなのだ。
▼ いざ、注文!

さて、順番がやってきた。
店員 「お待たせ致しました〜ご注文どうぞ」
ワイ 「(とりあえずこのメニュー表から選べば良いんだよな…?え〜っと、どれにしよう……)」

ふとBLTのところに「オススメ」のマークを発見。店のオススメならばまずはコレしかない!
ワイ 「BLTで!!!!!!!」
店員 「かしこまりました。
……続いてパンの種類をお選びください。」
そう言われメニュー表の横に視線を逸らすと……

ショーケースに1、2、3、4と注文の順序を表す数字が書かれたシールが貼ってあるではないか。
………おぉ〜〜〜、わかりやすい!ありがたい!これに従ってオーダーしていけば良いんだ!理解したぞ!

ワイ 「……ホワイトで!」

ワイ 「……トッピングはなしで!」

ワイ 「……野菜全部入りで!!」

ワイ 「……チリソースで!」
客 「かしこまりました!お作りいたしますのでお会計まで少々お待ちください(ニッコリ)」
………えっ?………終わり……で…いいの……?さっきの常連客並みに、スムーズに注文し終えちゃったよ………?
あんなに世間から恐れていたサブウェイの注文が、思いのほかあっさり終わってしまった。
とはいえ前の客のオーダーを聞いていたからこそ「野菜全部入り」にできることを知ったし、なんなら私の注文後、次の客が「野菜の量多めで」と言っているのを耳にした。もうカスタムし放題やん……
▼ 肝心のお味は…?

……肝心のお味は、美味しい。めちゃくちゃ美味しい。サブウェイなめてた。
具材はもちろん、パンが美味しい。例えるなら「ちょっと良いパン屋さん」のサンドウィッチを食べている気分だ。チリソースも私好みの程よい辛さ。組み合わせが無限だから他もいろいろ試したくなる。
…サブウェイのことを「なんか注文ムズそう」「初心者には辛い」と思ってる人たち!
いいから行ってみろ!!!!みんなビビりすぎだから!!!!!想像の100倍簡単だから!!!!!行けばサブウェイの虜になるから!!!!!
※とはいえ選択肢がめちゃくちゃ多いので、後ろに並ぶ人のプレッシャーを感じてゆっくり選べる余裕がないかもしれない。そんな優柔不断な人はあらかじめメニューをチェックし、心の中でオーダーを唱えておくのが吉。